安全と健康

 緊急の際の対応方法や子どもの安全・健康管理等につきましては、リーダーの各種研修会で重要項目として学習を重ね、避難誘導や消火活動、心肺蘇生法などの実地訓練を毎年行って、これまで幸い大きな事故を起こさずに運営してきました。
 開催期間中はしぶき荘と山ろく荘それぞれに保健室と救護専任リーダーを置き、大事の無いように細心の注意を払っています。万一の時のために、しぶき荘にはAEDを配置済です。
 両宿舎から車で3分の場所に東伊那すこやかクリニック、同10分の市内にはドクターヘリ受け入れ施設や救命救急センターを備えた昭和伊南総合病院、さらに同20分の隣接市には地域救急医療センターを擁す県南最大規模の伊那中央病院があり、救急の際の処置に対して手はずを整えています。
 食品や調理器具等の衛生管理面では、殺菌消毒、手洗い励行の指導、施策をしてきました。食材や献立の内容につきましても、毎回検討を加えています。食物アレルギーへの対応では、東京都調布市の小学校で起きた給食誤食死亡事故を厳しく受け止め、食事の引き渡し方を工夫したり当該家庭に専用の調査票提出をお願いしたりといった変更を行いました。
 また、東日本大震災を機に避難方法を見直し、備蓄食料を増やして、従来豊富な井戸水や薪燃料と合わせ五日間以上は自給できるようにしています。今後も非常時に対しての行動手順や準備しておくべき物資を随時再検討して、危機に強い体制づくりを進めます。
 なお、参加者がけがをした際の傷害保険に加えて賠償責任保険に加入しており、参加した子どもの過失により不慮の事故が起きた場合にも適用されるように備えています。