子ども会の活動を豊かなものにするためには、さまざまなリーダー研修の積み重ねが欠かせません。特に、自然・仲間体験の減少や、特別な技術を要さない生活が一般化する中、それらの機会を設けることは極めて重要です。
いずれも、貴重な生活の一部を割いて参加するリーダーたちの収穫が少しでも大きくなるように、また、全ての人が学び合える場となるよう、会としてもできる限りの体制で質を確保するために準備して開催します。そのため、自前教材を作り、講義への評価や毎回の見直しを行っています。ここで、主な研修の概略を紹介します。
●リーダーを育てる春の学校[4・5月]
1981年開校の中高生対象の必修合宿研修。五日間にわたりリーダーとして必要な知識技術をあらゆる面から学ぶ。切磋琢磨した仲間の存在は大きな支えになり、皆が忙しい現代、それ無しにリーダー活動は成り立たないとも言える。
5月の大型連休には「高等部」と銘打って、高校生~社会人を対象にした任意参加の合宿研修を行い、多くの成果を挙げている。
●全体研修会[2・6・10月]
全リーダー必修。各地区毎に中学生から社会人までが勢揃いして年に三回行う。夏期は全体の基調方針の検討から合意形成を行い、生活支援や安全確保・健康管理まで、必須のさまざまな知識を学ぶ。秋・冬期は、会がめざすことを掘り下げ理解を深めるために、社会事象や人権問題など広く社会に目を向けた課題を取り上げる。
●春・冬の子ども会直前研修会[3・12月]
参加リーダーを対象に春冬ならではの危険予知や技術等、コース毎に特徴的な事項を学ぶ。
●春期基礎講座[5月]
子どもとの接し方や安全確保の具体的方法など基礎的な事項を学ぶ。初期中高生対象。
●実地研修会[5月]
新人学生のための宿泊研修で、二次選考を兼ねる。宿舎や用具の使用に慣れ、現場の雰囲気を知ってもらう場にもなっている。
●歌・ゲーム講習会[7月]
レクリエーションに特化した研修。踊りや歌などのオリジナル文化の継承とゲーム指導の質向上をめざす。リーダー自ら、思いきり楽しむ。
●技術研修会[11月]
野外活動や集団ゲーム等に必要な多種多様の技術の中から、毎回テーマを設けて習得する。企画力も磨かれる、高校生以上が対象の合宿。
●各種学習会・研究会[随時]
健康安全・野外調理・食品管理・レクリエーションなど、各人の興味に応じて任意で開かれる。