団体・場所・宿舎

Q1 どういう団体ですか

長野県駒ヶ根市を中心に活動する独立民間団体です。特定の宗教その他の団体とは一切関係がありません。事業主体は駒ヶ根市にあるしぶき荘という旅館ですが、教育や野外活動に専門知識のある専従スタッフと事務局や諸活動施設をいち早く持ちました。1975年に発足し、これまでに延べ約13万名の子どもたちや家族が参加・交流しています。

Q2 どんな所に泊まるのですか

二つの主要宿泊施設と三つの専用キャンプ場があり、コースごとに使う施設が決まっています。それらのうち、「しぶき荘」は子ども会以外の期間には通常営業をしている割烹旅館、また「山ろく荘」は大きな二段ベッドのある宿泊棟やホール、炊事施設等を完備した宿舎です。どちらも天候が崩れても安心して過ごせます。

Q3 ごはんはどんなものを食べるのですか

 野菜や魚肉などをバランス良く摂取できるように献立を工夫しています。野菜はおもに地元産のとても新鮮なものを使っているためか、参加をきっかけに好き嫌いがなくなったという声がしばしば届きます。自炊を多くする『やまびこ村』ではメニューも自分たちで考えますが、毎年参加している子どもたちの技術によって、キャンプとは思えない料理を作れるようになりました。「山ろく荘」の菜園では自分たちで収穫した、まさに採れたての野菜を食べることができます。もちろん、調理に際しては衛生面を重視しており、万一の非常時に備え十分な食糧・飲料水と燃料を確保しています。

Q4 トイレは水洗ですか

 子どもたちが宿泊する「しぶき荘」と「山ろく荘」ではほとんどのトイレが水洗です。各キャンプ場や山小屋等は排水や環境条件から汲み取り式トイレですが、一部に洋式便座を設けています。頻繁に掃除を行って、清潔保持に努めています。

Q5 現地の気候は

 信州の山中は標高が大きいとは言え、真夏の日なたでは軽く30℃を超えることがあります。しかし、木陰に入るとたちまち涼しい風が汗を飛ばし、さわやかな肌を返してくれます。夜はしぶき荘で22~27℃、明け方は18~23℃くらいですから寒いわけでもなく、実に快適な気温です。山ろく荘ではこれより2~3℃低く、おおむね札幌市の気候に近いです。なお、中央アルプス山頂では真夏でも10℃をきることもままあります。

安全・健康への取り組みと生活支援

Q6 けがや病気の対応は

 緊急の際の対応方法や子どもの安全・健康管理等につきましては、リーダーの各種研修会で重要項目として学習を重ね、避難誘導や消火活動、心肺蘇生法などの実地訓練を行って、これまで大きな事故を全く起こさずに運営してきました。
 開催期間中はしぶき荘と山ろく荘それぞれに保健室と救護専任リーダーを置き、大事の無いように細心の注意を払っています。
 両宿舎から車で3分の場所には東伊那すこやかクリニックが、また、同10分の市内には救命救急センターのある昭和伊南総合病院、さらに同20分の隣接市には地域救急医療センターを備えた伊那中央病院があり、救急の際の処置に対して手はずを整えています。万々が一のために、しぶき荘にはAED(自動体外式除細動機)を配置済みです。
 また、傷害保険のほかに全参加者を対象とした賠償責任保険に加入しています。
 →「夏の子ども会」案内書当該ページPDF

Q7 車に弱いのですが

 往復には専用バスを利用し、道程のほとんどは車があまり揺れない高速道路を走ります。車中はレクリエーションで楽しく過ごし、同乗リーダーが細かく配慮しますので、気分が悪くなる子どもは毎回ほとんど出ません。

Q8 生活の手助けはどのくらいやってもらえるのでしょう

 健康保持や生活の面で支援が必要なことについては、参加お申込み時に指導票へご記入いただき、当日にはそれとは別の健康カードをご提出いただきます。お子さんを受け持つリーダーが子細に目を通したうえで、それぞれに合わせて補助します。服薬の言葉がけやトイレの心配その他、ご不安な点をお伝えくだされば対応します。

Q9 よくおねしょをするのですが

 指導票や健康カードにご記入くだされば、夜に水分を控えるように配慮したり就寝前のトイレを確認したりします。夜間に起こしてトイレに行かせることは、医学的にも良くないという観点からいたしません。おねしょをしてしまった場合にも、それが誰にでもあることだと捉え、心配ごとが増えないような働きかけや対応を取りますが、失敗をしても構わない場所であることをお子さんにお伝えおきください。

Q10 昼寝をしなければいけないのでしょうか

 戸外での日中の活動は想像以上に体力を使います。期間を通して元気に思う存分あそぶために、からだを休める時間として設定しています。眠らずにからだを横たえて安静にしているだけで体力の回復になるものです。実際、夜間に十分な睡眠をとっている中学生でもぐっすり眠り込んでしまうことがあります。盛夏に子どもたち全員のあそびを支える秘訣だとご理解ください。

Q11 川あそびは危険ではないでしょうか

 危険を軽視できない行事のため、①当日の状況を考慮した場所選び ②行動範囲の限定 ③実際にリーダーが入り深さや流れを確認 ④要所に安全監視のリーダーを配置 ⑤準備体操や注意点説明の実行ほか、安全確保に細心の注意を払っています。また、「危ないことをしようとする子や顔色の悪い子がいたら、すぐに知らせてお互いを守り合おう」と、子どもたちにも強く訴えています。

Q12 食物アレルギーへの対処は

 調査票の提出をお願いしますので、参加お申込み時に事務局へご連絡ください。ある特定の品をよけただけでは済まないような除去食については、参加前に事務局へご相談ください。あらかじめ献立表をお知らせしたうえで代替食をお送りいただき、それを出すこともしています(山岳系コース=N1組・M組を除く)。

申込み・その他いろいろ

Q13 子どもがその気でないときに親はどうすれば

 親と離れて見知らぬ場所に行くのですから、子どもが「行きたくない」と言って周囲の反応を見ようとするのは、言わば当然のことです。例えば「夜さびしくて泣いたらいやだ」と不安を表したなら、「そうね、心配な気持ちはよく解るよ」と気持ちに寄り添いながら、「でも、きっと楽しいことの方が多いかも知れないね」と話すのが良いでしょう。そんなやり取りを何度か繰り返す中で、子どもは乗り気になり始めます。不安はおありでしょうが、何より親御さん自身が楽しみだという雰囲気を醸し出すようにしてみてください。

Q14 一人で参加させるのは心配なのですが

 幼児や小学校低学年生でも、たった一人で参加している子どもは大勢います。経験豊富で研修を積んでいるリーダーがバスに同乗して、すぐに新しい友だちができるように配慮して働きかけますので、どうぞお任せください。

Q15 コース・組によって対象や定員が細かく決められているのはなぜ

 子どもたちの発達段階とプログラムをきちんと検討して、参加者みんなが楽しめる指導を行うことを第一に考えているためです。

Q16 雨が降ったら行事はどうなりますか

 夏季の日中は降雨が少ない地域ですのであまり心配はいりませんが、雨量と行事によっては雨がっぱを着てそのまま活動したり、プログラムを一部入れ替えたりします。稀にある活動不能の荒天時は、公共の全天候運動場や体育館を利用してあそびますが、雨あってこそ人の生活が営めますので、それを楽しさに変えられるような言葉がけをリーダーが前向きに行います。

Q17 寝袋など特別なキャンプ用品が必要ですか

 会で用意していますので、特殊なコースを除き一切不要です。小さい子ども用の軍手や雨がっぱは手に入りにくい方のために頒布します。なお、持ち物や服装などにつきましては、予め当サイト(ホームページ)に掲載し、出発2週間前に子どもと保護者それぞれの書面で詳細にご案内します。

Q18 実際に参加した方から話を聞きたいのですが

 本サイトで親子別に体験談を多数紹介しています。また、『談話室』(掲示板)をご利用になれば、具体的な質問や相談を行うこともできますので、利用法をお読みのうえ、お気軽にお書き込みください。

Q19 アルプス子ども会の今後の課題は何でしょう

 いくつもありますが、会がめざしている「一人の例外もなく支え守り合える関係」を築くために、まずはそもそも実体験が十分にあるとは言えないリーダー自らの仲間作りを重ねながら、技術や能力をさらに身につけていくことです。また、かかるエネルギーと効果の釣り合いを考えながら、環境になるべく余計な負荷をかけない活動を進めることも重要なテーマとして挙げられます。

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