第33回夏の子ども会
[2007/7/21-8/30]

みんなの知恵を合わせれば   第33回夏F組のひとこま
事後アンケートより
 これまでの当会へのご参加によって、お子さんのここが変わったとか、こんな力がついたという点がございましたら、なるべく具体的にお書きください。(自由回答)より
 非常に多数の中から抜粋しました。お便りをお寄せくださいました皆さんに心より御礼申し上げます。
 参加の「村」別に居住地順で掲載。実名はイニシャル等に置き換え、また、前後の意味を損ねる部分以外は、いただいた謝辞をすべて省略しています。ご了解ください。
やまびこ村参加者 せせらぎ村参加者  そよかぜ村参加者
■埼玉県蕨市 Nさん
 親子会を含めると5年の参加になるのですが、準備にしてもお別れの時も成長がめざましいです。いろんな大人に「すごいね」「えらいね」とほめられたのも自信につながったようで、「お母さんがいないとイヤ」「仲良しの子がいないと行きたくない」という事はまずなくなりました。逆に、何でもまず一人でやってみたいと言うようになりました。
■埼玉県北埼玉郡 Kさん
 「自分の意見を言えた」ということ「学校では、歌をまちがえるとはずかしいけど、ここでは大きな声で歌えて、間違っても平気だった」という本人のことばを聞き、すばらしい経験をさせてもらった、大きな成長をさせてもらったと思いました。
■千葉県千葉市 Oさん
 キャンプ参加してから約10日が過ぎました。ここにきてようやく今までとは変わってきたなぁというのがでてきました。一番大きく変わったのは、他の家族の事への配慮です。自分の飲み物だけではなく、一言飲む?と聞いてきたり、持ってきてくれたり。たのまれた事はイヤイヤでなく、わかった!!と手伝ってくれたり。親として子どもにつけさせたい力とはわかっていながら、普段の生活の中で親の方がめんどうくさがったり、あまやかしてしまったり……。今回のアルプス子ども会のめざすことに共感して、みなさんの力をお借りして、家族とは違った関わり方から沢山の事を身につけてきてくれました。
■千葉県浦安市 Dさん
 バスから降り立つ我が子がどんな表情をしているのか、どの親御さんも楽しみにしていることと思います。Tは今回も、予想に違わず9日間めいいっぱい楽しんできたことが伺える、生き生きとした様子で、特に子どもらしいきらきらした目の輝きが印象的でした。小さい頃からこだわりが強く、なかなか人とコミュニケーションが取れない子でしたが、アルプス子ども会に行き始めてから(特に今回は!)、人の目を真っ直ぐ見て話ができるようになったことが、親としてとてもとても嬉しいことでした。
■東京都港区 Kさん
 大きくなったら〜になるというなかに「アルプスのリーダーになる」ができました。「勉強したくない」「なぜ勉強するのか?」という言葉に対し、「アルプスのリーダーになりたいなら、中学校は卒業しないとだめ」と答えてしまうようになりました。『こんな力がついた』ところまではいきませんが、「学校に行きたくない」と言わなくなりました。
■東京都港区 Oさん
 今年で2回目の夏のキャンプへの参加でしたが、毎回いい顔になって帰ってきます。普段の生活で、なかなかタテのつながりを持ちながら生活することが少ないので、よい経験となります。昨年は行きのバスで隣の席になった子と、一言もしゃべらずに過ごしたそうで、今年もしゃべってくれない子と隣の席になったらどうしよう?と不安そうでしたが、自分から話しかけてごらんと促したところ、今年は大丈夫だったと言っていました。小さなことですが、自分から一歩を踏み出し、その小さな勇気の積み重ねが子どもの力になっていたことを感じさせてくれる良い機会となっています。
■東京都江戸川区 Nさん
 帰ってきてからは15日間コースの反動でだらだらと過ごすことの方が多く、「ここが変わった」を言えるものはありません。ただ2〜3日はとても落ち着いた対応で、兄弟とけんかすることもなく、他人にしてもらったことに自然と「ありがとう」が言えて、たくましい子どもになったと感じました。本当の力は学校が始まってから、日常の友だちとの関わりの中で発揮されるのかもしれません。そう願いたいです。15日間コースはとにかく楽しかったようです。目標の言葉をだしたのも、まとめたのも「みんな」だったときっぱりと言っていたのをたのもしく感じました。この「みんな」というのが、学校ではウソだったりしますが、アルプスでは62人みんななのですね。「みんなで話し合って決めていくことが楽しかった」と言っていました。
■東京都墨田区 Tさん
 今回で3回目です。本人は他人と容易に打ち解けられる性格ではなく、毎回ホームシックになったと報告してきます。それでも毎回参加させているのは、日常接している親や祖父母、友だちとはまるで違う物の見方や生活習慣に触れることで、視野を広げて、生活力を身につけてほしいと思っているからです。具体的な変化は、「歯医者に自ら通うと言い出した(一緒に生活した友だちに、麻酔があるから怖くないと言われ、勇気が出たそうです)」とか、「荷作り、荷ほどきは人の手を借りなくなった」「服のたたみ方が丁寧になった」など、ささやかなものです。ですが、親が言ってもなかなか身につかなかったことができるようになり、本人の成長につながっていると感じています。
■神奈川県横浜市 Hさん
 思春期、真っ直中での参加でしたので、昨年までの様に無邪気に楽しめるかな……と心配もあったのですが、とても楽しかったと言っていたのでホッとしました。年齢ごとに感じるものがある様で、それがこういう会に参加する意味なのかと思いました。ただ「来年も行く?」と聞いたところ、「もう行かない」と答えていました。自分なりに「子ども会」への参加はもう卒業と決めているのか、何か感じるところがあったのかは分かりませんが……。来年になったらまた「行く」と言うかも知れませんが。今後は、自分自身で充実した夏休みの過ごし方を見つける段階に来ているのでしょうか。
■愛知県名古屋市 Nさん
 一週間家族と離れてすごすのは、初めてでした。家の中では、いつも誰かにべたべた甘える子だったのですが、帰ってきたらそれがなくなり、子ども部屋で一人で寝られるようになりました。それから、水洗トイレのありがたさを実感したり、テレビのない生活を楽しんだり、本人なりに、普通に過ごしてきた生活を改めていろいろな視点から見つめ直すキッカケをつかんできた様に感じました。
■愛知県岡崎市 Yさん
 自分の主張だけでなく、他の人の意見も聞ける様になって来たと思います。家族で出掛ける時も、まず妹に「どこに行きたい?」と聞き、自分の目的と違う時も「お兄ちゃんは○○だから、こうしたいんだけど……」とか説明(説得?)できる様になり、親にも妹と決めた(丸めこんだ)意見をこうしてこうなったと言える様になって来ました。アルプスの班活動の成果だと思います。
■愛知県知多郡 Mさん
 帰りの解散の時、女の子とも握手をしていたことに驚きました。この会で出会った子だからだったと思いますが、ふだんは「おんななんて」という感じでしたから……。今回の会でよほど連帯感が生まれたかと思います。
■愛知県海部郡 Nさん
 家に帰ってからも、次々と出てくる楽しい話、“自分たちで食事を作り自分たちで片付けて……”という精神はとくに気に入った様で、夏休み中は時折作った料理を披露。私たちもうれしく思いました。自分の思いをうまく伝える事がどちらかといえば苦手でしたが、表現していこうという思いを感じます。
■滋賀県高島市 Mさん
 6年生になって、ますます口数が少なくなり、普段の家族との会話も「別に……」「ふつう……」「わからん」「びみょー」で済ませてしまう息子ですが、F組から帰ってきて、ポツリポツリと思い出しては、いろんなことを話してくれます。登山してキャンプしたこと、源平合戦でおしくも負けたこと(最初は優勢だったのに)、キャンプファイヤーのこと等々、いきいきとした目をして語ってくれます。こんなことも話してくれました。「(アルプスに行って)自分がやらんとあかんというか……。自分がやらんと進まんというか……。(上手く言えない様子……)う〜ん!まっやらんとあかんのやなーと思ったんや。」どんな時にそう思ったのか問うと、「ごはんを作る時とか、物を運ぶ時とか、色々!」という答えでした。それは決して嫌そうに言ったのではなく、むしろ末っ子で家ではみんなに甘えている息子が、ちょっと頼もしそうな表情で話してくれました。きっと、一人ひとりに役割があって、みんながその役割を果たし、力を合わせないと物事が進まないということを経験したことを言いたかったのだと思います。そして息子も役割を果たし、みんなで力を合わせていくことの喜びを味わったのだと思います。(一学期、色々あって落ち込んでいた息子ですが)大自然の中、信頼できるリーダーさんに見守られ、大勢の友だちとふれ合って、子どもらしさを取り戻したようです。アルプス子ども会から頂いた写真が語ってくれています。あんな笑顔、久しぶりに見ました。思わず「この笑顔が見たかったんや」と言ってしまいました。
■滋賀県高島市 Iさん
 二年ぶり二回目の参加です。前回、小2の息子にとっては親元を離れてのキャンプは寂しかったのでしょうか。迎えに行った、しぶき荘で目があった瞬間に涙、涙「寂しかったよ〜」と、そんな想い出と里山留学をして間もなかったという訳で昨年は参加しませんでした。おそらく「行かない」というだろうと思いながら聞くと「行くよ」の即答、その後はどのコースにするか連日話し合いが続き、息子が選んだのはなんと9日間の「何をやるかはみんなで決める」それを選んだ理由を聞くとまたまた単純、「だって僕、前回のキャンプで川あそびの時、靴が流されていったから川あそびはイヤなんだ」たしかにほとんどのコースには川あそびと記入されていました。「でも何をやるかはみんなで決めるから川あそびもあるかも」というと「その時はやるよ……」と。そして今回のキャンプでは迎えにいったら涙はありませんでした。とにかく「楽しかった」の一言、未だに何をしたかは多くは語りません。日頃から全校生徒7名しかいないのにトラブルを起こす息子、おそらく色々な事をしでかしたとは思います。スタッフの方や友だちに助けられた9日間。来年のキャンプはどうするの?との問いかけにまたまた「行くよ」と即答。「洗濯だって料理だって作ったよ」とちょっぴり自慢している息子をみて成長したな〜と感じたのは私だけでしょうか。
■京都府京都市 Iさん
 目的に対する行動のスピードがはやくなりました。あとかたづけもスルスルしたし。今までもよく動いてくれる子だったんですが、帰宅した日の夕食も、周りをよく見てから行動(てつだい)してました。このキャンプで、人と共に過ごしていく、生きていくってことが五感めいっぱい使って感じられたと思います。帰宅してからの弟とのケンカで、今までだったらすぐ自分が身をひいていたり、あきらめたりしていたのが、自分の気持ちを弟にもわかるように訴えていました。班会議、村会議の成果ですね。自分も他人も大切にしたい!と思えるようになったかな。
■京都府城陽市 Yさん
 経験したことや自分の思ったことをあまり親に言わなかったのに、迎えの車の中でず〜っとしゃべっていました。また行きたい?と聞くと、あまり行きたくないと言うので「?」と思ったら、お母さんと9日間も離れるのはいやだと、はずかしげもなく5年生の男の子が言うのです。おかしくなって、甘えてんの?と言うと照れてしまいましたが、かくさずに甘えを言えるようになったこの9日間は、親ではどうしてもしてやれない宝物のような9日間だったんだとつくづく思いました。
■大阪府吹田市 Iさん
 今回初めて参加させて頂きました。2泊〜3泊のキャンプは何度か行っているのですが、長期は初めてで、本人も出発までぶつぶつ反発しっぱなしでした。1学期はほとんど学校へは行けなくて、荒れる毎日で……。キャンプに出発した子どもが心配というより、正直親、兄弟がほっとしました……。帰ってきてからがまた恐いなーと思っていましたが、キャンプでの体験をたくさん話してくれ、その顔はイキイキとしていました。いろんな事を考えられ、それを自分で受け止め、少し前進できる心構えができたようです。この夏休みは、朝食作りに家の手伝いを進んでしてくれています。アルプス子ども会のリーダーにもなりたいと……。家族を“幸せ”につつみこんでくれたキャンプだったと思います。
■兵庫県神戸市 Iさん
 本来の明るい性格で、初めてのお友だちと接することが出来たようで、自信を取り戻したように感じられました。学校で不登校気味で、なかなか苦しい状況が長い間続いていましたので、今回参加させていただき、“自分らしさ”を取り戻してくれたらいいなと願っておりました。お陰様で生き生きとした表情で、自信をつけて帰ってきました。帰宅後もそのパワーを勉強に向け、受験勉強に打ち込んでいます。(親もそんなにすることないと思う程……)
■兵庫県神崎郡 Iさん
 帰ってきた直後は、「9日間は長すぎた」「話し合いって難しい」と言っていたので、彼にはやまびこは早過ぎたのかと思いました。けれども数日たってから、「学校で何かを決める時は多数決だ。多数決は色々な意見を消してしまうから嫌だ。なぜもっと話し合って決めないんだろう。組の目標とか決めるのはおもしろかった。」という言葉を聞いて、やまびこ村の一員としてやっていたんだなぁと感じました。昨年度は年間欠席数40日で立派な不登校児だったのですが、上記の事を先生に話してみよう、と前向きに行動できる様になりました。(今年度一学期の欠席数は8日です。もう大丈夫かな?)
せせらぎ村参加者 やまびこ村参加者  そよかぜ村参加者
■青森県青森市 Uさん
 お土産が両親に向けたものがほとんどだったことに驚きました。自分本位な行動や考えが多い子だと思っていましたが、離れていたことで、親のことを少し思ってくれたことをとてもうれしく思いました。
■茨城県石岡市 Sさん
 アルプスから帰ってきて、とにかくまた行きたいとの大騒ぎでした。これが“アル中”か……。うわさには聞いていましたが、うちの子も“アルプス中毒”にかかりました。とくに力がついた……というのはないですが、夢中になれたもの、思いきり出来たこと、親から離れたこと、友だちが出来たこと(たぶんそれには自分からも進みでたと思います)その様なことをして楽しんできただけでも、うちの子にとっては大きな力となったと思います。
■茨城県守谷市 Kさん
 初めての参加で、しかも日数の少ない3組(4日間)だったので、どう変わるという程のこともないと思っていましたが、キャンプから帰宅してからは何となく表情もさっぱりしています。以前から、短気でちょっとしたことにもすぐガーッと怒ったりし、一度怒るとものすごい剣幕でしたが、キャンプから帰ってきてからは、すぐ怒ってわめきたてるのは変わりませんが、その後誰の何が嫌なんだ、と落ち着いて説明したりしてます。キャンプで歌ったオリジナルソングを口ずさみ、「やっぱり次も行きたい!」と言っていました。いろいろ文句(天候が悪く雷などでかなりこわかったとか、川で泳げなかったとか)言ってましたが、写真に写っている顔は、いつになくとても楽し気な表情でした。本人は天気が悪かったことをいろいろいってましたが、私は雨なら雨で、その時にできることで楽しめればそれが最高だと思っています。ですので、テントの中でものすごい雷に泣いたことや、みんなでその時その時を共有できたことが、何よりの宝物かなととても思います。また、それは私がそう思う以上に、うちの子の心の中に生きていることを強く感じます。
■埼玉県さいたま市 Nさん
 “一人で”という事にずいぶん自信がついたようです。親も知っている友だちもいない中での一週間。不安もあるでしょうが、毎回とてもいい顔をして帰ってくる息子。きっと別の人格で、格好つけて頑張っているのでしょうね。解散式の後も、声をかけに来てくれる友だちが何人もいて、“いい出会いがたくさんあったんだな”ち思いました。息子は日頃から男女も学年も問わず、いろんな所でよく声をかけられて私は驚かされます。でも息子は、クラスや名前もフルネームで覚えていて、学校でもクラスも学年も越えて遊んでいる様子。アルプスでの自信が、“他と関わる力”になっているのでは、と思い嬉しく思っています。
■埼玉県新座市 Sさん
 子どもより親が、子どもと離れることに抵抗がありました。子どもは変わっていませんが、「楽しかった、また行きたい!!」と言っているので、安心しました。親の方に度胸がついた感じです。
■埼玉県狭山市 Nさん
 バスから降りてきた時の顔が、笑ってなかったのです。どうやらキャンプが終わるのがさみしくて、さよならが辛くて泣きそうだったのを必死にこらえていた様子。楽しかったんだろうな……。帰りの電車のなかでは歌をうたい続け、家ではパータリガッパを踊ってくれました。まだ何が変わったとはわかりませんが、これから少しずつアルプスでの経験の「何か」が発揮できればいいなと思います。
■東京都北区 Aさん
 アルプス会のキャンプは、始めから終わりまで歌があり、皆の心を一つにし、歌と共に思い出が残っていたようで、帰宅後ずっと歌集をみながら歌っていました。一人っ子なので集団生活の中、わがままをいわず協調していけるか心配でしたが、楽しい思い出ばかりのようなので、たくましくなった我が子の姿を見てとても嬉しかったです。
■東京都豊島区 Tさん
 キャンプのことを作文に書いたのですが、今迄はどこに行っても事実ばかりの文しか書けなかったのに、今回は感想がたくさん書かれていました。家族や友だちと一緒の経験とは違い、全て自分の力でつかみとった感動だからでしょうか。全く知り合いなしでの初参加で、楽しみにしていたのに、バスに乗る直前に泣き出して、夕飯前まで泣いていたそうです。それが夕飯がおいしくて楽しくなり、友だちもどんどんできて最後の番は別れが悲しくて泣いたそうです。
■東京都港区 Uさん
 今まで、何かに対して意見を求めても、「たのしかった」「イヤだった」「わるいと思った」などの短い言葉が返ってくることが多かったのですが、帰ってきてからは「○○が〜だから良いと思う」など、具体的にしっかりとした意見を言えるようになりました。
■東京都江戸川区 Iさん
 常日頃、受身過ぎるのではと心配していましたので、荷造りから練習したり、ないものを揃える買い物などを通して、なるべく自分で考えてほしいと準備をすすめました。マッチ、雨具のたたみ方など初めてのことも多く、大変だったと思いますが、「それも楽しむ」という姿勢でいたことに喜びを感じました。娘なりに不安な気持ちをのりこえ、“自分でできた”という達成感を味わうことができたと思います。(中略)たったの4泊5日なのですが、初めて親子で離れたことで、母の目線(すごく近すぎていたと思う)の修正になったことは確かです。お互い気づくことがたくさんありました。源平合戦で一度も勝てず、スイカが食べられなかった(大好物)ことをとても悔しがっていました。いつもなら泣いたりするのに、泣かなかったとのことで、「次は勝って食べてみたい」と言っていて、何よりでした。勝っても負けても平等に配るというのではないところが、いいなと思いました。ハンディを持っていることから、普段親切にしてもらうことが多く、娘にとっては新鮮だったのではないでしょうか。
■東京都江戸川区 Iさん
 初参加、一年生と親にとっては不安材料がたくさんありましたが、本人は小さいながらもいろいろ自分なりに考えていて、頼もしいなと思いました。(一人で寝られるか心配していたことは、アンケートに書いたのを見て知りました。)気がはっていたのがとけたからか、お迎えの時、母の顔を見て大泣き、お別れの歌の時も涙、涙でした。「別れるのは悲しいけど、また行きたい」といっています。(中略)「自分でできた」と自信がついたことも何よりです。
■東京都江戸川区 Nさん
 毎回楽しみにしています。親として心配することは何もなく、少しでもよい体験をさせてやりたいと思っています。むしろ学校での日常生活をどう充実させてやれるかに悩みがあり、アルプスでの力をどう生かさせていくか、親に課せられた問題だと思っています。
■東京都葛飾区 Tさん
 帰宅したその日にいろいろな事を話してくれました。言葉で状況を説明するのを苦手としている我が子ですが、楽しかった思いが、自然と言葉と笑いに出ていたようです。その中で親として嬉しかった一言。寝る時に紙パンツをはいている2年生の子が居たそうですが、否定的にとるのではなく、「いいんだよね!みんな苦手なことがあるんだから……」と。いろんな子がいて、自分もいる。それを5日間で感じとったようです。
■東京都板橋区 Aさん
 行きのバスに乗る前まで不安いっぱいだったらしく、涙を流していました。送り出す親の方も、その涙を見て見送るのは悲しかったのですが、帰って来た息子の目はキラキラと輝き、自信に満ちた力強いまなざしでした。バスからおろされた重たいリュックも、当然とばかりにひとりで持ち、解散式でも当然とばかりに親から離れ、子ども達の集まりの中で楽しそうに歌っている姿を見て、たった3泊4日離れていただけなのに、たくましくなったと感じました。高機能自閉症ということもあり、健康カードの他に心配な点を別紙にことこまかにまとめてお渡ししましたが、メッセージカードにも、帰り際のリーダーと交わした少しの会話の中にも、障害児ながらの扱い方の大変さや本人のつらさ等何も感じられず、普段ある意味「特別扱い」の息子にとって居易い場所であったことと思いました。
■東京都渋谷区 Mさん
 誰と一緒にやるかではなく(特別な誰かがいないとできない……ということではなく)何を皆で達成するか、が大切だし、楽しいという事が分かった様です。
■東京都三鷹市 Hさん
 発達障害をかかえていた為、かなり不安があり、学校生活においても、1から10まで監視、指示の繰り返しでしか行動できないと思っていた娘が、不安な様子もなく笑顔で戻ってきたのに驚きました。また人と話をする(同世代の)ことがとても苦手だったのに、解散式のとき、仲良くなった友だちに自分から話しかけていたことに驚きました。ちゃんと住所の交換もしていました。
■東京都町田市 Aさん
 初めて、たった4日だったが、迎えに行って久しぶりに会ったとき、我が子かと疑うほど顔が引き締まり、たくましい男の子の顔になっていてすごくびっくりしました。気のせいだけではないと思います。自宅へ着くころには、いつもののんびりした顔に戻っていたのは残念でしたが。2年生でも「解散式でもうみんなとお別れと思うと悲しかった」という寂しさは感じていたようです。そんなことも感じられるようになったのかと驚いたことの一つです。来年はもっと泊まりたいと、今からやる気まんまんです。
■東京都八王子市 Aさん
 今回は初めての参加でした。親の心配をよそに、本人はとても充実した5日間だった様です。帰りの電車の中では、矢継ぎ早にいろいろな話をしてくれました。普段はあまり学校の事など教えてくれない子ですが、たくさんの話を目を輝かせて聞かせてくれました。慎重な所があり、初めての事は用心する方なのですが、スキーもやってみたい!と冬のキャンプに乗り気です。(今までは親が勧めてもNoでしたが)何でもチャレンジする力、仲間やリーダーとの生活の中で、子ども本来の好奇心とやってみよう!できるはずだ!という、たくましさが培われた様で、とても嬉しく思います。
■神奈川県横浜市 Sさん
 初めてのキャンプで、自分でできる事はやってみようと行く前に意気込んでいたようです。皿洗い、野菜を切る、身支度(髪の毛を結ぶ)等と練習していました。帰ってきたあとは、まだ以前と変わりませんが、本人が行って楽しかったと言っているのが何よりもよかったです。「夏の大三角形は星がたくさんありすぎて見つけられなかった。それ位たくさんきれいだった。」「野生のホタルを見つけた。きれいな所にしかいないんだよ。」「天然水アルプスの水を濾過しないで飲めるんだよ。」貴重な体験だったと思います。
■神奈川県横須賀市 Fさん
 何につけても「ぼくはいい(やらなくても)」と見ている側にまわってしまう子なので、声にならないような言葉も、きちんと汲んでくれるようなアルプスのキャンプに参加することで、「自分も参加している」意識を持ち、自分に自信を感じてくれることを願って参加を決めました。今までになくいきいきと、自分から思い出を話している様子に、少しばかりの自信を感じます。
■神奈川県藤沢市 Iさん
 帰ってきた日の夜はベッドで大泣きでした。「友だちと会えなくなったのがさびしい」と……。あまり幅広く友だちを作るほうではなかったので、意外でした。
■神奈川県藤沢市 Iさん
 親からみると、変化はないような気がしましたが、以前に通っていた保育園の先生や友だちの親に、積極的になったと言われました。なので、小さい頃に意地悪をされて苦手だった親せきの子が、遊びにこっちへ来ているけど会ってみる?と聞いたところ「うん」との答え。私と祖母、苦手を知っている親戚達はびっくり!去年は会わせるつもりでなかったのだけど、親戚の家でバッタリ顔を合わせてしまい、遊んでいる途中でベソをかいてしまいました。でも今年は一緒に遊んで、帰りたくない!もっと遊びたい!と言っていました。びっくりです。
■神奈川県海老名市 Yさん
 お土産を嬉しそうにみんなに手渡し、スタンツのダンスをやってみせてくれたり、歌のしおりを見せて歌ってくれました。S(兄弟)のする絵本の音読を見ているだけだったのに、帰宅すると“自分も”と必死で読んでくれました。写真をじっと見てホームシックで泣いた事を教えてくれました。(が、とっても楽しかったらしく、ずっと写真を見ています。S同様、Tも少し言葉はあったものの、色々なことに泣き叫んで抵抗する子でした。2人共今回の参加は、本当に心配なことだらけでしたが、(スタッフの方の色々なフォローの御陰で)無事過ごせたことを心から感謝しております。
■神奈川県海老名市 Yさん
 Sは、2歳の時、自閉症ではないかと疑い、3歳で診断されました。当時、言葉もなく、今回参加できた事は夢のようです。母親の私が、日々、何でも教え込んでいるので、逆に早い時期に離れた経験をさせてみようと思いました。一泊二日などの王子様キャンプではなく、自分の力でしなければならない事がある、長い期間はとても貴重な体験だったと思います。もっとヘトヘトで、母親を恋しがっているかと、現地の迎えを選んだのですが、彼なりに「帰っていいのか?」「荷物を持たなきゃ」と考えている顔を見て、彼なりの責任感がしっかりあるのだなと感じました。「ピヨピヨちゃん」とスタンツの内容を元気いっぱい見せてくれました。(中略)「Sちゃん泣かなかった」と自慢していました。
■新潟県柏崎市 Tさん
 今回、地震で被災後すぐというわけではありませんでしたが(新潟県柏崎市より参加)、いつもの夏休みとは違う今年の夏は、精神的にも、9歳の息子には自分自身でもわからない負担があった様でした。たまたま参加申込みをしていて、帰って来た子どもの顔を見て、「あぁ……いっぱいいっぱい遊んでこれたな……」と本当にありがたく思っています。出発前に比べ落ち着きを取り戻し、プラス大人っぽく?なった様です。
■長野県諏訪市 Tさん
 「ぼくだってできる!」が増えました。できないかもしれないけれど、がんばるだけやってみようという気持ちが表れてきています。「ぼくだって一人前!」ってところかな。帰ってきて離れていた分甘えてくる、ということもなく、かえって大人びた様子さえ感じています。みやげ話はまだ「ひみつ」みたいで、にやにやしてあまり話してくれませんが、「これからぼくはいつも行くのが当然!」と思っているようです。
■愛知県名古屋市 Oさん
 普段から、学校での出来事もあまり話したことのない子が、帰って来るなり、楽しかったことを次から次へと話してくれました。これだけでも行かせた甲斐があったと思います。
■愛知県名古屋市 Tさん
 初めて参加させて頂きましたが、とても落ち着きのなかった子が、よく人の話を聞き、人に自分の考えや話をわかってもらえるよう落ち着いて話すようになりました。(以前は自分の話が言葉足らずで相手に通じないと、かんしゃくをおこしていました)
■愛知県瀬戸市 Kさん
 家の中で乱暴な言葉を言わなくなりました。とても素直になった様子です。兄弟からいじわるをされた時に、すぐにやり返すのでなく、「なんでそういうことするの?」と話をしようとするようになりました。
■愛知県常滑市 Uさん
 自分の意見を言う前に、“お母さんのやりたいことをやろう”“何をすればいい?”と言う子でしたが、帰ってから次の日から、“あっ、つくろっと”“友だち探してくる”“これの次はこれをしよう”と子どもの世界を作っています。5日でこんなに変わるのかと驚いています。近所のお友だち、おばあちゃんおばさんに反対されての参加でした。大きくなったわが子に早く会わせたいです。
■愛知県知多郡 Mさん
 参加し、具体的に“ここが変わった”とかはまだわかりません。でも、去年はただお土産も金額いっぱいに適当に買ってきていたのに、今年は“おばあちゃんはこういう味のお菓子が好きだから”と彼なりに考えて買ってきました。また自分のものは買ってこなかったので、聞いてみると“ぼくは楽しんできたからいいよ”と言ってました。少しですが、相手の気持ちに立って考えることができてきたのかなと思います。
■三重県四日市市 Iさん
 同じ班にすぐ泣いてしまう子がいたらしく、人への接し方、話し方と考えなければいけない事に気付いたと本人の弁。弱い子は守ってあげないと……と考えるようになった(?)と本人。力がついたかどうかは不明ですが、言葉にして伝えてくれただけでも成長かなと思います。
■三重県四日市市 Kさん
 班長や司会等を自ら名乗り出てやらせてもらったそうです。学校生活では、このような積極性を疎まれる傾向があり、自分らしさを発揮できず淋しい思いをすることが多いのですが、アルプスでは仲間のことを考えながら、自然体でいられるのでとても楽しいようです。
■三重県鈴鹿市 Oさん
 姉弟の初めての参加でした。具体的に大きく変わった、力や成長などまだ見えてませんが、姉弟仲良く二人でキャンプの事を語り合っている姿が多く見られます。2歳違いでライバル意識が強く、よくケンカになりますが、キャンプの話をする時は、お互い「同士」の様な感じで、親の方はうれしく思います。姉だから、弟だから……という立場がなく、しがらみなく一人の人間として参加できたこと、子どもたち二人とも意味があったと思います。(親はつい姉、弟だからと接してしまいますが)二人とも、次年度の夏に向けて、えらんであそぼうはどれにする?と話し合っています。
■石川県金沢市 Mさん
 今年のキャンプから帰ってきて、一週間が経ちましたが、「やってみる!」と積極的なことが増えました。昨年は初参加だったせいか、帰ってきてからもなかなか口が重く、アルプスでの様子は楽しかったと言うものの、あまり話してはくれませんでしたが、今年は顔を見るなり「来年も行くよ!」と自分で話してくれました。苦手な食材もがんばって食べたと言う通り、帰ってからは家でも残すことがほとんどなくなりました。今年は同じ班の低学年の子が、夜さみしがっていたのをなぐさめたらしく、少しは「お姉さん」の気分でがんばってきたようです。大きな荷物を抱えても暑い!と嫌がることなく、名古屋までの行き帰りの電車も、自分で荷物を持ち、切符を持ち……自分のことを自分でしようとする様子が見られました。一緒にいてすごく助かりました。
■滋賀県草津市 Oさん
 楽しかった話を本当にたくさん聞かせてくれています。今までは、親にも気をつかっていたのか、自分の気持ちをうまく言えなかったのですが、キャンプで自信がついたようで、兄と口ゲンカが激しくなりました。「自分はこう思う」というのをしっかり言えるようになり、(ケンカはうるさいですが)うれしく思っています。
■京都府向日市 Kさん
 今年はこれまでで一番いい顔で帰ってきたな、と感じました。帰宅してしばらくすると、緊張が緩み、元のだらだらした姿にもどるので、帰路の間だけが「アルプスの顔」を見せてくれる時間です。経験したことを次々に話してくれる様子に、たくましさも感じとれました。自分より小さい子のめんどうをよくみたことも、リーダーからうかがいました。子どもから話がでなくても、1週間、家を離れて仲間やリーダーとくらしを共にすることのすべての経験が、確かな自信として、子どもの中に根付いてくれていると思います。家での日常生活では、親の目にはなかなか具体的なかたちとして成長はみえてきませんが、きっと、いろんな場面で「力」を発揮していくのだろうな……そんなふうに感じる「眼」をして帰ってきました。
■京都府福知山市 Aさん
 昨年は幼稚園のたった1泊のお泊まり保育でさえ、不安で夜はなかなか眠れなかったので、今回5日間も知らない人達の間で過ごせるのか、不安だったのですが(親の方が)、生き生きとした顔で帰ってきて、色んな話をしてくれています。それだけでも、大きな成長だなーと思っています。帰ってきて子どもが言った事で笑ってしまった事は、「あんなー、3日目の朝起きた時、まだお母さんに会えんなーと思ってすごくさみしかったんやけど、それは誰にもヒミツにしてK(自分)の胸にしまっておいたんや」と言った事です。彼なりに頑張ったんだなぁと思いました。
■大阪府枚方市 Tさん
 たくましくなった。子ども子どもしていたのがなくなり、しっかりして帰って来ました。歌を毎日うたって教えてくれます。行く時は「なんで参加させるん?」とまで泣かれたのに、帰宅した夜は班の写真をみて涙ぐんでいました。
■兵庫県尼崎市 Aさん
 「めんどくさい」が口ぐせの子は、初めとても消極的で行く気はなかったのですが、私が一人でパンフレットを読んで「すごーい」と言ってみたり、ジワジワ洗脳(!?)して、本人の意志をゲット!!人との関わりが苦手で、運動面もぎこちないことの多い彼女が、果たしてうまくやっていけるか、事故にあったりしないかと、すごくすごく心配でしたが、思いきって送り出して本当に良かったです。弾丸のようにしゃべる姿をうれしく見ていました(もちろん聞いて)。「次も行く?」に「行く!」と即答。(中略)帰ってから娘は初めて、言われてないのに自分から手伝いをしてくれるようになり、誉めると「宿題したくないからだよ」なんて言っていますが、とても成長した部分があるのだと思います。
そよかぜ村参加者、その他のお便りから やまびこ村参加者  せせらぎ村参加者
■埼玉県熊谷市 Mさん
 家に帰ってから、竹で遊んでいて指を切ったとのこと、子どもより聞きました。桜井さんのお手紙を拝見し、消毒し、ばんそうこうを貼ってくださったとのこと。このような出来事も、一つの体験でしょう。その竹は「宝物なの」といい、大切にカバンに入れ持ち帰ってきました。思い出なんでしょうね。
■千葉県千葉市 Nさん
 友だちとの関わりにおいて、自分から一歩引き下がってしまうことが、低学年の頃はよくあったのですが、アルプスの夏も3回目をなるこの頃は、自分に自信を持って友だちをつき合えるようになったように思います。
■千葉県船橋市 Hさん
 覚えてきたゲームを妹に教える時に、「すごいね」など優しくはげましている姿が、数日だけで一回りお姉さんになったなと思いました。
■千葉県柏市 Kさん
 中1のダウン症です。障害があっても無くても、地域であたりまえに皆と過ごしたいと、普通学級で過ごしています。小学3年生から夏のアルプスに参加して5回目になります。年々、地域で友だちと何かに参加する機会が減ってきて、親と余暇を過ごすことが増えてくる中で、このアルプス参加は、我が娘にとって親と離れ、同年代の友だちと大自然の中で過ごす貴重な時間となっています。障害があるということで、地域の諸団体からは断られることが多いので、アルプスの「一人の例外もなく支え守りあう関係」という考え方には、感謝してもしきれません。アルプスのリーダー達は、自分で何もできない、しようとしない娘に上手に働きかけて下さり、体験する実感を味わせてくれるので、娘は満面の笑顔で到着します。「夏のアルプスは参加するのがあたりまえ」と娘は思っているようで、「行きたくない」とは絶対に言いません。自分が自分のままでいてよいのだと感じられる居心地の良さがあるのでしょうね。
■東京都世田谷区 Hさん
 昨年の夏の子ども会に初参加し、「楽しかった」ことは事実なんですが、冬の子ども会を申し込む時にはすこし表情が曇り、でも行ってくれば「楽しかった」となり、今年の夏の申込みの時にも、「お母さんが行けというなら……」という感じで渋々で、出発の朝は泣きべそをかきました。何か具体的に嫌だと思うことを言ってみてくれれば、こちらも考え様があるので、折にふれて話を聞くのですが、うまく表現できないのか、話が断片的で、それをつないで想像してみると、「出し物大会が苦手……」「大勢での源平合戦などのあそびの際、ルールや自分の場所(仲間とか位置とか)が混乱し不安になる」「知らない人の中でやっていけるか心配」「持っていった荷物が整理できるか不安」などに集約され、親としては、そういう一つ一つを体験しながら、自分で解決できる人に成長して欲しいと願うから、参加をすすめているわけで複雑に思います。今回は、日程や内容を子どもと話し合い、N1組に参加しました。解散場所に迎えに行くと、目に涙をためて下をむいているので、「つらいアルプスだった……?」ときくと、「みんなと別れるのが、アルプスが終わっちゃうのが悲しい」と言い、帰りの電車はずっと泣いていました。これには親の私がとてもびっくりしました。3度目のアルプス、ということで、慣れの部分が良い方向に作用した様子で、今回も仲間やリーダーに恵まれて、満足感が今までで一番ある様です。「冬も来夏も絶対に行く!」という力強い言葉を聞くと、励ましつつ、参加しつづけて良かったなと思います。
■東京都大田区 Iさん
 普段と違う環境の中、自然の中で暮らす知恵や力を身につけたようで、ちょっぴりたくましくなった感じがしました。どちらかというと学校では先生のいう事をよく守るタイプで、型にはまりやすいのかなと心配があったのですが、少し汚れてもへっちゃらな環境で、少しいい意味でラフになったような気がします。
■東京都大田区 Oさん
 自分から「また行きたい!」と強い願望を持ちました。こんな事は初めてのことです。いつも嫌々行動する方なので……。
■東京都小平市 Aさん
 明るくなった=自信がついたということでしょうか。ふだん学校や日常での自分のイメージにこだわっていたところがある子でしたが、まるで別人のように全く初対面の人たちと知らない場所で過ごしたことは、大いに解放された気持ちになったようです。自分自身のちがった面を出せたことで、自信がつき、いろんな所でやる気が出てきたようです。
■神奈川県川崎市 Kさん
 体験コースで初登山していたことを本人から聞き、とても驚きました。自ら選び、頂上まで登りきった達成感がとても自信となっているようです。
■静岡県富士市 Tさん
 学校では不登校で、勉強、運動(学校にはだいたいこの2点で評価されますが)もいま一つですが、山登りが好き、アルプスの友だちが好き、本当に楽しかったという体験を通して、自信を少しずつつけている様に思います。具体的に変わったということはありませんが、見えない力がついていると信じています。
■静岡県磐田市 Kさん
 昨年はサッカーの合宿と重なって行けなかったのですが、今年もサッカーの合宿と重なって「またアルプス行けないね……」と言ったら、サッカーの合宿をやめても絶対にアルプスに行きたいと言い張りました。「この夏一番の思い出は?」と聞くと、親が苦心して(喜ばせようと)連れて行った海や、クワガタ取りより、「アルプス!!」と答えが返ってきます。
■岐阜県岐阜市 Mさん
 普段よく喋る彼が、逆にあまり話をしなく、帰ってきた早々はちょっと心配?あまり楽しくなかったの?と思いましたが、2〜3日すると、楽しかった事がたくさんあって、彼自身の表現力では追いついていっていないとわかり、身体的な部分だけでなく、考える力も持って帰ってきたと感じました。
■愛知県名古屋市 Wさん
 人や場所に慣れるのに時間がかかる子です。うまくできなかったり緊張したりすると、不自然で少しいじわるな態度になってしまうこともあります。今回のキャンプでは、知らない子達とお友だちになれた事、知らないゲームをいっぱいやって楽しい気分になったことなど、素直に嬉しかったようです。少しだけ心の壁がとれて、柔らかくなった気がします。
■大阪府高槻市 Yさん
 一人で何泊も親元を離れるという体験と、それが「自分にはできる」という自信を心に持っているようです。表面的な日常では何も変わりませんが、「アルプスに行けば、新しい何か、楽しい何かがある」と本人は感じているようですし、親としても大変うれしく思っています。全く知らない人の中へ入っていくことに対する不安は誰にでもありますが、子どもにとってはアルプスのおかげで、ポジティブな気持ちを持って臨んでいけるようになってきたように思います。
■大阪府枚方市 Tさん
 今回は初めてのL組参加ですので、変わったところなどは分かりにくいのですが、解散時に、リーダーに話してもらったこととして、驚いたことがあります。班の中で悲しそうにしていた子に、よしよししてあげていたということです。どちらかというと本人の方が泣くのではないかと心配していたので、そのような面のあることが発見でした。彼なりに「ちょいおと」を心掛けたのでしょうか!?嬉しい出来事です。
■兵庫県神戸市 Hさん
 今回も遊びきった満足感のある顔で帰ってきました。親の手の届くところ、親の目を感じているところでは出さない、また出てこない一面をきっと出しているんだと思います。人間にはいろんな面があり、環境によって、また立場によって出てくる面が違ってくるものと思いますが、家では出さない面を伸ばすきっかけになってくれれば、うれしく思います。
◆載せられなかった多くの皆さん、悪しからずご了承ください。

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