第30回夏の子ども会
[2004/7/20-8/29]

30回記念 横断幕
事後アンケートより

これまでの当会へのご参加によって、お子さんのここが変わったとか、こんな力がついたという点がございましたら、なるべく具体的にお書きください。[自由回答]
■北海道静内郡 Tさん 親の欲目かも知れませんが、自信や落ち着きのようなものが出てきているように感じます。何よりも「知らない人たちと何かやる、いっしょに過ごすなんてとんでもない」という子だったのに、さっさと行く準備をし、一人で飛行機に乗り、どんな子、どんなリーダーと会えるか楽しみに出掛けるようになりました。彼自身にはっきりした自覚はなくても、彼の中で人間への信頼感を育んでいるように思います。

■群馬県前橋市 Oさん 細かいことに色々と言われる家庭や学校に比べ、自分達にどーんと任せてもらえるアルプスの良さを訴えてきます。学校でも自分を出し切らず、はじけて腹の底から楽しむことのない周りに物足りなさを感じるのか、アルプスに比べつまらない、アルプスは良かったと言います。色々な人と出会い色々なことを感じ考えた九日間だったようです。中でも障害のある子といっしょの班となり色々考え色々とトライしてみたとのこと、貴重な体験ができ勉強になったようです。

■埼玉県川越市 Oさん せせらぎ村五日間に三年間参加し続け、昨年初めてやまびこ村九日間に参加しましたが、帰ってきてからの顔や感想がかなり違うのにビックリしました。その勢いで、今年はやまびこ村15日間に参加させましたが、かなり充実していたようで、初めて迷うことなく、「来年も15日間に行く。もう決めたんだ。」と言い切り、親も喜んでいます。大好きな高校野球やオリンピック観戦ができなくても、あまり気にならなかったようです。帰ってきてから、向こうで「甘いものが食べたくて食べたくて作ってみた。」というパンの耳を炒めて砂糖をまぶしたものを早速作ってくれ、今まで料理に全くと言っていいほど興味がなかったのに、とびっくりしています。また、ごはんづくりで、限られた食材(ごはん、ジャムとか)を分け合って食べた工夫や苦労などを聞くにつけ、今の時代、なかなか味あわさせられない貴重な体験だなあと驚いたり、感心したり……。やまびこ村では、すぐに目には見えなくても、確実に「生きる力」が身に付いたり、「生きる喜び」を感じることができるのではないか、と感じています。この会を支える多くのスタッフのみなさんたちに、心から感謝の気持ちでいっぱいです。

■千葉県柏市 Kさん 二度目の参加です。昨年は自分のお土産を中心に買い求めていたのが今回は両親にそれぞれ買って自分のものはなかったことに感激。「自分が楽しい想いをしているのだから留守番の両親に買うのだ」という考え方をするようになり、成長を感じました。

■千葉県習志野市 Nさん 人前で(親の前でも)自分の気持ちをなかなか出せない子です。解散式、周りの子はみんな楽しそうに歌を歌っているのに、歌わず、黙っていました。「楽しかった?」と聞いても、あまり反応がありません。でも、帰りの電車の中、私がうとうととしていると、横で娘の声が聞こえました。キャンプで教わった歌を電車の中でずっと歌っているのです。そのあと、キャンプでの思い出をぽつりぽつりと話してくれました。学校でもお友達と関わるのが苦手で、親としては悩みや心配なことが多いのですが、キャンプでは楽しいことがたくさんあったようです。目に見えての大きな変化はないけれど、見えないところでいろんな事を吸収してきてくれたと信じています。

■東京都練馬区 Tさん 昨年夏にせせらぎ村五日間コースに初めて参加しました。帰宅後ずいぶん日時を経てからようやくキャンプのことについて話し始めました。どうも、大分しんどかったようで、来年は参加しないと言っていました。それが、今年の五月頃、急に「やっぱり今年も行きたい、今度は七日間コースに行く!!」と言い出しました。今年のキャンプでもずいぶん泣いたようですが、リーダーさんにしっかりと支えていただき、また来年も参加したいと言っています。キャンプ中の出来事について、本人は何も話してくれませんが、きっといろいろ経験して少しずつ自信のようなものが心の中にできてきているのではないか、と思います。キャンプから帰って、久しぶりに行った学童クラブの指導員から、「しばらくお休みした後、学童に来ると、大人にべったり……という子が多いのですが、キャンプでたくましく成長したようで、大人には寄りつきませんでしたよ。」というコメントをもらいました。成長したみたいですね。それにしても、高校生ながらここまでしっかりと子どもの気持ちをくんで、盛り立て、ひっぱっていくことのできるリーダーさんに感心しました。

■東京都世田谷区 Iさん ADHDの障害がありますが、一番気になることは、知らない人と関われないということです。アルプス子ども会は私が希望して子どもに行くように話しました。すぐに「いいよ」と返事があり、あまり心配せずに申し込んだのですが、当日はバスに乗る直前に泣き出してしまい「お母さん連れて帰ってください」と言われたらどうしようかと心配しました。でも、学生さんから「大丈夫ですから。」との返事、私も安心してバスを見送りました。とても楽しい五日間で、今度は帰りたくないと泣いたそうです。「心は長野に置いてきたの。」と言って、楽しかったキャンプの話をしてくれました。人と関わるのが苦手でも、できるだけ外に出して色々な経験をさせたいと思いました。

■東京都三鷹市 Yさん 食事をたくさん食べるようになりました。アルプス子ども会では、食事の品数が大変多く、彼女にとっては生まれて初めてくらいたくさんのものを食べて、すごくおいしかった、と私に報告してくれました。家では食が細く、いつもゆっくり食べているのですごく嬉しかったです。来年はみんなで料理を作って食べる……そういうコースに参加させたいです。ありがとうございました。

■東京都日野市 Sさん 前回(小二の時)参加したときよりも、期間も長く、同じ班、組の友だちとの交流をじっくり楽しめたように見えます。家では弟がいて、いつも“お兄ちゃん”の立場ですが、今回は学年の上の人たちの中での生活だったので、頼る、甘えることができたのでは、と思います。三日間、何をするかを決めるための話し合いをしたんだよ、と言っていました。みんながやりたいことをやるためにじっくり話し合えたことはとても良かったと思います。

■神奈川県横浜市 Nさん 帰って来るなりキャンプのこと、友だちのこと、リーダーのことを熱くしゃべり続けた次男。迎えに行った長男が「性格が変わって帰ってきた。」と驚いていました。まだ幼稚園なので、親として多くは求めていません。「楽しかった!来年はお兄ちゃんといっしょに長いキャンプに行きたい!」その言葉だけで十分です。

■愛知県名古屋市 Tさん アルプスに行くたびに、友だちが増えるようで、帰ってきてから早速手紙を書いているようです。刺激を受けて帰ってくる娘、「アルプスのリーダーになりたい!でも勉強と両立できないかも?」と言っていました。両立できることを母は願っています。

■愛知県知多市 Tさん 初めての参加で、帰ってからここが変わったということは特にありません。行くときの親の心配を省みず期待をふくらませた「行ってくるね。」の表情。バスから降りたときの元気いっぱい満足気な表情で言った「楽しかったよ。」の言葉で親としては十分満足です。ありがとうございました。

■三重県四日市市 Oさん 感動したのは、キャンプで「小さい頃から言葉がしゃべれやん子」がいて、「その子が楽しい声を出すの。嬉しそうな声。ニコーッて笑った感じの声。」という説明。本当にみんながいっしょに楽しんでいるんだ、そういう気持ちをつくる場所だったんだ……と思って嬉しくなりました。

■京都府京都市 Nさん 今年、小学二年生で初めて参加させていただきました。長男で、親も初めての子ども、何かと手をかけすぎてかなり甘えん坊ですので、何か得てきてくれるものがあれば、という思いで参加を勧めました。出発までの準備や出発当日は、親の心配をよそに何の変化もなく元気に出発してくれましたが、帰ってきて第一声目が、「あ〜あ、もう行きたくない。」だったのです。母親としては、「楽しかった。あ〜また行きたい。」というような言葉を期待していただけにかなりショックでした。でもその理由が、夜私に会いたくなったから、とのことだけで、アルプス子ども会に参加したことはとても楽しかったようです。帰ってきた夕食時には、リーダーや友だちの名前がどんどん出てきて、秋の親子会の話をすると、絶対に参加すると言ってくれました。言葉ではなく、彼の心の中、体中にきっと何か大きなものが養われたことは間違いないと思います。

■奈良県天理市 Tさん 「意見が分かれたときは、じゃんけんなどではなくて、話し合って、両方に納得いくように決めるんだよ。」というのを“当然じゃないか”という顔をして私に話してくれました。         

■大阪府大阪市 Mさん 初めての参加で、初めて親元を離れると言うことで子ども以上に親がどきどきしてしまい、親としての自分を見つめ直す良い機会でした。小学校で「協調性のない子ども」と言われたことが引き金となっての参加でした。母親がくよくよと悩んでいるのに、本人は元気に、そして「友達をたくさん作った!絶対に自分もリーダーになる!」と興奮して話してくれました。

■兵庫県尼崎市 Uさん 知り合いの方から「こんなのがあるよ」と教えてもらったのが昨年のことでしたが、本人は「絶対行かない!!」と言い張り、参加させるのを諦めたのですが、今年は自分から「行ってみたい」と言いだし、初めて参加させていただきました。集合場所に着いたとたん急に元気がなくなり、見送る私に手も振らず、下を向いたままバスへ乗り込んだときには「やはり無理だったかなあ」と不安になりました。が、帰ってきた娘の表情の明るかったこと!!車に乗り込むなり『あしあと』を膝の上に広げ、家に着くまで歌っておりました。ついてからは眠るまでとにかくいろんなことを話してくれ、「来年も絶対行くからね!!」と張り切っています。「さびしくなかった?」と聞く私に、「ぜ〜んぜん」と首を横に振るので、ほっとしましたが、荷ほどきをしていると、自宅に出してくれるはずだったはがきが出てきました。「楽しくて書く暇なかったのだなあ……」と思いながら裏を見ると、「はやくかえりたい」と弱々しい字で書かれてあり、それといっしょに、同じ班のお姉さんからの「元気出して」とのメッセージを見つけました。生まれて初めて家族と離れた娘の頑張りと、それを支えてくださる方たちへの感謝の気持ちでいっぱいになりました。

■兵庫県西宮市 Mさん 「アルプスに行くと、みんながやる気満々だから楽しいけど、学校でやる気満々の子は少ない。それはしかたないから自分一人で学校でもやる気満々よ。」という娘。アルプスに行けば他の人のやる気がもらえるのは分かりますが、周りの子がやる気無いところでもやる気が出るのはすごいことだと思います。その裏付けには、アルプスに行けば出会える仲間やリーダーの存在があると思います。あれもしたい、これもしたい、色々なことたくさんしたい娘です。学校の周りにはあれやこれやする人はなかなかいません。アルプスでは色々なことしている人に出会えるからではないでしょうか。自分のしたいことを実現するための方法を見つけて考えようとする力はついたのではないでしょうか。
            
■愛媛県松山市 Mさん 帰ってきてからいろいろ話をしてくれました。楽しいこともいっぱいでしたが、四泊五日の参加で夜に二回泣いたそうです。でも誰にも分からないように声を殺して泣いたと言っていました。メンバーの中の小さい子が泣いていて慰めてもらっていたのを見たそうですが、本人は一生懸命こらえた(辛抱した)らしく、感心しました。甘えちゃいけないと思ったのかもしれないけれど、本当によい経験で良い成長ぶりだと我が子ながら思いました。
            
■米国ニューヨーク Nさん 我が子を初めて3泊以上の旅に出して思い知らされたことは、「親はなくても子は大丈夫。子がなくて困るのは親。」という情けない現実でした。大学に入学するため上京した私を送り出してくれた親の気持ちに思いを至し、今は親である私自身にとっても大変貴重な経験となりました。わずか11日間の行事で子どものすべてが変わるとは思いませんし、またそのようなことを期待しないようにと肝に銘じていたのですが、今回のキャンプが私共親子にとって最高の出来事であり,又この夏が我が子にとって生涯忘れられない素晴らしい夏になったことだけは確かです。(中略)今年は疑心暗鬼の主人を説得しきれず私の“虎の子”出資での参加だったのですが、来年はその主人も財布のひもをゆるめざるを得ないでしょう。何しろ宿題に出されても親にEメールなどしたくないだろう我が子が、「お父さんにキャンプのことを書いてあげたら?」の私の一言で、何時間もコンピューターに向かってせっせと長文のメールを、しかも辞書まで使って(ちなみに米国で留守番中の主人は日本語を全く理解しません)書いておりましたから。内容は読んでおりませんが、きっと主人の胸を打つものであったろうと信じております。
◆アンケート以外にお送りいただいたものを含め、非常にたくさんのお便りをありがとうございました。載せられなかった多くの皆さん、悪しからずご了承ください。

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