「第51回夏の子ども会」事故等のご報告

2025/09/20

 「第51回夏の子ども会」が終了しました。「楽しかった」という声をたくさんいただく一方で、期間中には、いくつかの事故や暴力、子ども同士のトラブルを防ぐことができず、多くの反省を残しています。今後の再発防止のために、おもなものをご報告いたします。
 私どもの至らなさにより、悲しい思いをさせてしまったお子さんとご家族に、この場をお借りして、深くお詫び申し上げます。
 ご帰宅後に、ご家庭からのご指摘により発覚したものも少なくありません。本来であれば私どもが気づき、ご報告差し上げねばならないところを大変恐縮ですが、もしも、お気づきの点やご懸念がございましたら、本部事務局 Tel.0265-82-4414 へご一報くだされば幸いです。

※調査と再発防止策が講じられたものから順次掲載をいたします。
※( )内は学年です。

■10/27 追加分

リーダーによる暴力【6組】

●経緯
 5日間コースの3日目、起床前の午前5時半頃より、宿泊場所である「ちんぷん館」の男子部屋が騒がしかったため、リーダーRが、子どもたちに注意をした。起きていた子のうち、キャンプの準備をしたかったAさん(小3)とRとの間で押し問答になり、RがAさんの手をつかんで部屋の外に出そうとした。
 Aさんは、抵抗をしようとして、Rのことを蹴るなどした。Rは、Aさんのことを制止しようと左足脛を一度、殴った。
 朝食前にRより、組責任者へ、暴力をふるってしまったことの報告があり、組責任者と会代表桜井それぞれから、Aさんへの聞き取りと、謝罪を行った。Rからも謝罪をしたいと申し出たが、Aさんは非常にショックを受けており、すぐ帰宅したいとの意向を示した。Aさんの保護者へ、桜井よりご報告、お詫びと相談をした結果、お迎えに来ていただくことになった。また、保護者とAさんのお話のなかで、Rからの暴言にも傷ついたということが明らかになった。その後、Aさんはご本人の希望や班の仲間の誘いもあり、3日目テントキャンプや夜のキャンプファイヤーまで参加し、保護者のお迎えにより早期帰宅された。Aさんのご両親には、桜井とRから直接、暴力と暴言について、お詫びを申し上げた。
 Rは、当日朝9時過ぎより、子どもの前に立つ業務からは外れた。以降、裏方として4日間現地に滞在し、帰宅した。

●原因 / 問題と対策
 最大の問題点は、リーダー個人ではなく、私どもの会運営にあると考えます。「子どもの権利を守る」場作りを標榜し、子どもの意思を尊重する、尊厳を守るために、諸研修を行ってまいりましたが、至っていなかったことを痛感しております。
 本件においては、殴るという行為に至る前に、下記のような不適切な働きかけがありました。
 ・静かに起きていたい、というAさんの意思を尊重せず、「寝る(横たわる)」それができなければ「部屋の外に出る」という指示を一方的に押しつけた
 ・その過程で、Aさんの話に丁寧に耳を傾けることがなかった
 ・Aさんの手をつかみ、無理矢理、部屋の外に出そうとした
 ・Aさんの尊厳を傷つけるような暴言を吐いた
 そのいずれも、まちがいなくAさんの権利の侵害に当たります。
 その子自身や他の子、そしてリーダー自身の健康を守るために、起床時間より前に起きたり、就寝時間を過ぎても騒がしかったりするお子さんに対して、リーダーであれば誰しも、静かにしてほしい、体を横にしてほしい、という考えを持って働きかけをします。しかし、子どもたちの安全と健康を守りたいという以上に、子どもたちに言うことを聞かせたい、という欲望が自分自身になかったか、厳しく顧みる必要があると感じています。「早く寝てほしい」「まだ起きないでほしい」というこちらの要求を伝えるばかりで、「なぜ寝られないのか」「なぜ起きていたいのか」と言う声をどれだけ引き出すことができていたか、その際に、指示に従わせようとして、大人の威圧を使うことが多々あったのではないかという大きな反省があります。
 暴力に至るよりずっと前の段階から、リーダーの言動、子どもたちへの関わり方を見直し、暴力の芽を摘むことが、根本的な再発防止策だと考えています。
 また、権利侵害を防ぐ具体的な取り決めとして、下記二点を徹底いたします。
□子どもに指導や支援が必要な場合、リーダーが一人で対応しない
 班ごとに森にでかけるハイキングなどの例外はどうしてもありますが、原則的には、他のリーダーの目が入る場所で対応する、対応に困ったらすぐ他のリーダ-に相談するなどを周知徹底します。周囲のリーダーも、不適切な言動や暴力的な気配がないか、気を配り、積極的に介入するよう、意識を高めます。
□子どもの体には触らない
 子どもの体に触らない、という点については、性暴力防止の観点からも、一昨年よりリーダー研修資料内で明文化していましたが、「不必要に触らない」「必要があって触る場合は年齢に合った説明をした上で、本人の許可を得て行う」という記述にとどまっており、不必要の基準や根拠が曖昧だったことが本件の遠因にあると言えます。実際、今夏も含め、その場から動かないお子さんの体を持ち上げてしまった、という反省がありました。どうして触るべきではないのか、子どもの尊厳や虐待防止の観点から、リーダー間で再度見直した上で、必要=緊急避難的な場合は、どこまで許されるのか、ということについては、本件を含めた事例の検討とリーダー間での熟議を通して、具体化してまいります。
 さらに、上記のような取り決めを拡充し、リーダーの意識を変革するために、長期的なスパンで、リーダー研修に取り入れていく所存です。
 ・ペアレントトレーニング
 ・虐待防止研修
 ・マルトリートメント事例から学ぶ
 ・セーフガーディングの考え、枠組みを取り入れる
といった外部実践を積極的に学び、会の場面と照らし合わせながら、具体的な研修や改善策に結びつけてまいります。

■9/30 追加分

児童が一時行方不明に【8組】

●経緯
 5日間コース4日目朝、八幡キャンプ場でのテント片付け中に、Tさん(小6)が計25分ほど行方不明になった。Tさんにはダウン症があり、支援が必要なことから、班にはリーダーが2人ついていた。Tさんが全体リーダーの常駐する本部テント前に座っていたことから、担任リーダーが目を離してしまい、その間に、キャンプ場から出て行ってしまったものと思われる。最後にTさんに声をかけてから約15分後に、座っていた場所にいないことに気づき、捜索開始。10分後に、源氏キャンプ場付近の草むら(八幡キャンプ場から150mほど)に隠れているのが発見された。Tさんに話を聞くと、班のリーダーを探して迷ってしまっていたことが分かった。

●原因 / 問題と対策
□リーダーが目を離してしまった
 本件は、班のリーダーが、Tさんと離れた場所で、班の他の子どもたちとのテントの片付けをしていた間に起こりました。全体リーダーの目の届く位置に座っていたので、大丈夫だろうという油断から、目を離したことが第一の問題です。班から離れて単独で行動をする場合には、支援の要不要に限らず、必ず他のリーダーに引き継ぐという基本的な行動ができていませんでした。反省材料として研修や資料で取り上げます。
 また、Tさんに、班のリーダーや仲間たちがどこで何をしているのか丁寧に伝えられていなかったことも大きな問題でした。発達段階に応じて、視覚情報なども利用しながら、「班のみんなは、ここで、△△をしているよ」「○分経ったら、また声をかけるね」などの言葉がけができるよう、研修を見直してまいります。
 なお、キャンプ中の人員掌握は、各担任リーダーが、班ごとに随時行うこととしています。単に人数が揃っているかという「人数確認」ではなく、誰と誰と誰がいて、誰がいないか、という「人員掌握」を徹底するよう、研修で取り扱っています。また、班で集まる際には、子どもたちにも「みんないるかな?」と声をかけることで、次第に子どもたちの方から「○○が、まだ来てないね」「いまトイレ行ってたよ」と意識してくれるようになります。子どもたちの力も当てにして、常に人員掌握を行い、安全確保に努めます。
□朝食やテントの片付けを一緒に楽しむことができていなかった
 川遊びや源平合戦といった行事だけでなく、班の仲間たちとホットドッグを作って食べ、力を合わせてテントを片付けるという生活の場面も、遊びの一つです。本件では、Tさんが朝食の間に、班から少し離れていたタイミングで起きました。遊びや作業に集中することが、安全確保の重要な手段である、という認識を改めてリーダー間で共有し、誰もが楽しめる遊びを作れるよう努めてまいります。

クルミの混入でアレルギーを発症【R組】

●経緯
 そよかぜ村料理コースR組2日目午後の「郷土料理作り」において、クルミ入りの五平餅のタレを作った。それを知らずに食べた4名(内1名は保健リーダー)に症状が出る。保健リーダーが、自身のアレルギー症状に気づき、健康カードの記載情報を元にヒアリングをしたところ、クルミアレルギーと記載のあった3名のうち2名が食べており、症状が出ていた。また、記載はないが症状が出た子が1名おり、のちに保護者報告で、クルミアレルギーがあると判明した。いずれも口内のイガイガが共通しており、中でもリーダーと中学生の2名に腹痛や気持ち悪さなどの症状が出たため、救急外来を受診。点滴を打ち、内服薬をもらうことができた。就寝前には子どもたちの症状は概ねおさまったが、咳や鼻づまり、喋りにくさなどはあるということだった。翌朝、残りの2名のうち、寒気などの体調不良が続いた1名も受診したが、アレルギー症状はおさまっているという診断で、以降は全員元気に活動することができた。

●原因 / 問題と対策
□ナッツ類を一切使わないとしてきたにもかかわらず、材料として提供してしまった
 R組では、事前に、組のリーダーがメニューを考え、レシピを元に必要な材料を現地スタッフであるふりかけ隊に伝え、ふりかけ隊が当日、用意をするという流れをとっています。その際に、チェック機能が働かず、クルミが材料として準備されていました。今後は、ナッツ類とソバが材料として入らないよう、徹底いたします。具体的には、現地スタッフの研修内容の見直しと、R組のリーダーにアレルギーのより詳しい資料を配布し、周知します。
 特にナッツ類とソバは、重篤なアレルギー症状を引き起こす可能性があり、本件も、一つ間違えば大きな事故に繋がりかねませんでした。また、ナッツ類とソバは提供しないとお伝えしていることで、安心して参加してくださったお子さんやご家族の信頼を損なうことになり、非常に重大なエラーだと捉えています。職員一同、重く受け止め、再発防止に努めてまいります。
□アレルギー情報が広く共有されていなかった
 従来、事前に「アレルギー調査票」をご提出いただいた場合は、調理責任者小田切と、事務局、組の責任者、班の担任の四者で事前に情報を共有し、除去食などの対応をとっております。今回は、当会で出るはずのないクルミのアレルギーでしたので、当日ご持参の健康カードにご記載くださったご家庭がほとんどでした。そのため、保健のリーダーと班の担任のリーダーの二者が把握するにとどまっており、他班のリーダーや、食品庫を管理するリーダー(略称:食管リーダー)が情報を把握していなかったことに、一つの原因があると考えています。
 本件以降、必ず食管リーダーも把握できるよう、一覧を刷り出し、また、健康カードの内容も書き加えた形で、食品庫に掲示することと変更しました。また、班のなかで他の子どもたちにも、アレルギーの情報を共有し、見る目を増やすことも重要だと考えます。R組ややまびこ村などの自炊を主体にしたコースでは、班の中で最初に、全員でアレルギーの確認をするよう、手順を改善してまいります。
 なお、本件の原因とは直接関係がありませんが、食物アレルギーのご相談件数が近年、増加しています。より万全な対応ができるよう、今冬より、「食物アレルギー調査票」をお申込みの際にご提出いただくよう変更する予定です。

女児が誤って男湯に入浴【L組】

●経緯
 幼児キャンプL組(3日間コース)の初日夕方、年中の女児が一名、誤って男子風呂に入浴した。帰宅後、ご本人が、保護者に話したことで判明。当日は、班の子ども5名と担任リーダー(女性)1名で風呂場入り口まで向かい、男女分かれる手前で、リーダーが背後から「男の子はこっち、女の子はこっちだよ」と声をかけた。担任は、他の班の子どもたちも、どんどん入ってくるなかで、誰がどちらに入ったのか把握しないまま、入浴を済ませた。男性リーダーは、その時間帯に2名入っており、脱衣所と洗い場に交代で入り、補助をする形だった。女児は、他の子どもたちが上がった後、最後に男性リーダー1名と二人で湯船につかったとお話しされている。
 担任リーダーには、事前に名簿と指導参考票(申込書右片)が渡され、情報を頭に入れてくることとしているが、当該リーダーは、就寝後に健康カードを見るまで、班の子どもたちの性別を明確に認識していなかった。
 保護者からの問い合わせを受け、全リーダーへのヒアリングを行う。担任リーダーは、その時に初めて、女児が男子風呂に入ったことを認識した。入浴時に、当該女児を見かけなかったので、おかしいという思いはあったが、性別を明確に認識していなかったこともあり、混雑していたので、自分が見つけられなかったのか、と誤認してしまったとのことだった。
 同時間帯に男湯に入っていた男性リーダー2名は、いずれも女児が間違って入っていたことに全く気がつかなかったと回答。他にこの事態に気づいたり、違和感を抱いたりしたリーダーはいなかった。

●原因 / 問題と対策
□男湯と女湯の説明が至らなかった
 子どもたちの背後から声をかけたに留まり、一人ひとりの顔を見て理解したかを確認することができていませんでした。本件に限らず、生活支援全般において、幼児の目線に立ち、各自の理解力や視野をきちんとふまえた働きかけができるよう、広く周知してまいります。また、視覚効果につきましても、ふりがな付きの「男の子」「女の子」という表示を設置していましたが、色や表記、位置などの視認性を見直します。
□班の子どもの把握が行き届いていなかった
 本来、班の担任リーダーは、事前に指導参考票を読み込み、担当するお子さんのフルネームや性別、班の男女比などを頭に入れることとしていますが、それが全く至っていませんでした。本件は、一時的に居所不明だったのと同じであり、安全管理の面で非常に重大な過失です。その背景には、一つには、幼児だからという先入観や認識不足から、性別尊厳を守る意識の低さがあったと考えます。また同時に、人員掌握についてのリーダーへの研修不足も原因の一つです。いずれも、本件の反省を研修や資料に生かし、改善いたします。
□幼児への性暴力加害を防ぎ、尊厳を守ることへの意識が浸透していなかった
 男湯に入ってしまったことや、班のリーダーが居所を把握していなかったことで、性暴力加害が生じかねなかったことは、本件における中核的な問題だと捉えています。また、ご家庭への報告がなされなかったことで、事態が隠蔽されかねませんでした。子どもたちが保護者から離れた場所で、安心して生活を送るための私どもの体制が行き届いていないという証左であると考えます。事態を重く受け止め、運営本部の意識を見直します。
 また、性暴力加害をどう防ぐか、子どもの権利と尊厳を守るためにどういった配慮が必要か、という点につきましては、リーダー間での学習を深め、システムなどの改善を進めてきたつもりでしたが、まだまだ至っていないことを痛感させられました。まずは、リーダーの手引きを改訂し、本件を記載するとともに、着替えの男女分けなどについても、細かく規定いたします。全員必修の研修でも、引き続き、重点的に取り扱ってまいります。

■9/20 発表分

お子さん同士の暴力【2組】

●経緯
 復路バス車内で、Tさん(小3)とSさん(小4)が、ちょっかいから互いの顔を殴り合うケンカに発展。それぞれあざができてしまった他、Tさんは鼻血が出ていた。近くにいたリーダーは、殴り合った直後に気がつき、鼻血の対処と事情のヒアリングを行った上で、互いの謝罪を促した。前後のリーダーは状況を把握していたが、責任者への報告がなかったことで、保護者へのご報告が至らず、そのまま解散となった。お子さんの様子を見たTさんの保護者からお話があったことから、調査を開始。お詫びとご報告、再発防止をお約束した。
 期間中は、初日から、班のTさんSさんを含む男児3名による、ちょっかいのかけ合いがケンカに発展することがたびたびあった。3日めには、Sさんともう一人の男児の間で暴力を伴うケンカが発生した。組の責任者や担任のリーダーより、暴力は絶対にいけないと説諭し、反省の色が見られたが、ちょっかいなどが完全に止まることはなかった。SさんのちょっかいにTさんが嫌がる場面を目にして、リーダーが制止することはあったが、子どもたちへの丁寧なヒアリングはなされていなかったため、根本解決には至らなかった。

●原因 / 問題と対策
□リーダーの配置や座り方への配慮が不十分だった
 バスの乗車にあたっては、子ども6~8人に対して、リーダー1人以上が配置されるよう調整していましたが、今回の件の反省を元に、子ども6人にリーダー1人という基準を厳格化しました。また、期間中のお子さん同士のトラブルがあった際や、支援が必要なことが分かった場合は、帰宅前夜に情報を共有し、座り方をあらかじめ決めるようにします。バスという目が行き渡りにくい環境であることを今一度、年三回の全員必修のリーダー研修で周知し、トラブルを防ぐための具体的行動につなげます。
□暴力をふるうお子さんへの指導が行き届いていなかった
 従来、ケンカが多いお子さんや、暴力をふるうお子さんがいた場合には、直接の指導に加えて、手が出そうになった時に、制止できるような体制をとることになっています。また、それでも暴力行為が止まなかった場合には、保護者への連絡・相談ののち早期帰宅も検討しています。
 本件につきましては、同班男児同士のちょっかいのかけ合いが減った、あるいはそれぞれの行動が改善されたと認識していましたが、ほんとうに暴力やケンカが止まっているか、という確認ができていなかったことが問題であったと考えます。子ども同士の暴力、ケンカの制止はこれまでも、研修の一つの重要なトピックスとしてきましたが、今秋からの年間研修でも、あらためて力を入れて取り上げます。
□ご報告が至らなかった
 バス車内におけるトラブルについては、対処した数名のリーダー内で対処したにとどまってしまい、組の責任者及び、全体の責任者への報告がなされませんでした。車内にいたリーダーには子ども同士のケンカが起きた際には、必ずバス責任者と全体の責任者への報告を徹底するよう指導済みですが、同内容をすべてのバスで徹底できるよう、研修資料に書き加えます。

室内階段から転落し骨折【5組】

●経緯
 5日間コースの4日め14時半頃、Kさん(小3)が、しぶき荘の室内階段の上から三段目から約2m下の踊り場に転落。昼寝から起きて一斉に浴室やおみやげえらびの会場へ移動するタイミングで、階段は非常に混雑していた。落ちた瞬間を見ていたリーダーはいなかったが、大きな音がしたので、近くにいた者が駆けつけると、Kさんが踊り場に、身体の左側を下にして横向きで倒れていた。頭を打っている可能性も考え、その場から動かさず話しかけると、意識ははっきりしており受け答えもできた。左手が痛むということで、すぐ整形外科を受診し、レントゲンを撮ったが、骨に異常はなく、ねんざとの診断だった。帰宅後、腫れが引かないため、再度受診した結果、骨折との診断を受けた。

●原因 / 問題と対策
□リーダーが近くにいなかった
 非常に混雑しており、こういった事故以外にも、子ども同士のトラブルや迷子なども想定できる場面であったにもかかわらず、近くにリーダーがいなかったことが、問題だと考えます。生活や行事全般において、準備がゆっくりなお子さんの支援をしていると、行動が早い子どもたちが先を行き、後からリーダーが追いかける形になり、結果として、リーダーが薄い場所と固まる場所ができることが多い、という現状があります。リーダーが子どもたちの間に、満遍なくいることができるよう、注意喚起してまいります。
□室内階段の危険性の認識が至らなかった
 事故発生場所では、これまで外傷を伴うような転落は起きたことがなかったのですが、本件を機に、遅まきながら、その危険性を認識しました。これまでも、転落しそうになった、というヒヤリハットは、あったと推測されます。リーダー間で毎晩行うヒヤリハットの集約を引き続き徹底し、さらに子どもたちの話をより丁寧に聞ける環境を作ります。また、まだ事故が起きていない箇所でも、たとえば子どもたちが大勢集まったらどうなるか、という想定をして、危険箇所のチェックを行います。

二段ベッドから落下【5組】

●経緯
 5日間コース2日目20時頃、就寝準備中にSさん(小3)が、しぶき荘ちんぷん館二段ベッドの上段で布団を敷いている最中に、約50cmの柵に膝の裏が当たり、後ろ向きに約2.1m下の床(フローリング)に落ちた。目撃者はおらず、大きな音がしたため、同じ部屋にいたリーダーが駆けつけ、対応した。頭と背中をぶつけたようだったが、本人は頭より胸が痛いとのこと。受け応えはしっかりできていたこと、話をよく聞くうちに落ち着いてきた様子だったので、保護者相談の上、翌朝に総合病院を受診。しばらく安静に過ごすように指示を受け、以降の行事は元気に参加できた。

●原因 / 問題と対策
□転落防止策がなされていなかった
 当会の使用施設には、山ろく荘と、事故発生場所であるしぶき荘ちんぷん館の二箇所に二段ベッドが設置されています。どちらも独立式ではなく、最大10名が寝られる畳敷きの固定のものです。山ろく荘では、過去の事故を受け、壁に接していない部分合計4箇所に転落防止の柵を取り付けてありますが、ちんぷん館は、壁から離れている二箇所について、その対策をしていませんでした。今回の事故を元に、柵と天井の間を塞ぐような改良工事を予定しています。
 また、山ろく荘も含めて、上り下りする側の柵についても、子どもが腰掛けるなどのヒヤリハットが報告されていますので、対策を検討中です。
□危険予知が至っていなかった
 山ろく荘で過去に転落事故があったにもかかわらず、ちんぷん館でも同様の危険が生じうると想定できなかったことが、非常に大きな反省です。施設の危険箇所については、各期の子ども会前に必ず、責任者が実際に点検をして見回ることとしていますが、前述の階段事故と同じく、大勢の子どもたちが生活する上での危険をきちんと想定して、まだ見ぬ事故を防げるよう細心の注意を払ってまいります。また、複数の目で見て回る、リーダーの実地研修で取り扱うなどの改善策も実行します。

以上