「第44回夏の子ども会」 ご参加家族の皆様へ

 このたびは『第44回夏の子ども会』にご参加くださいまして、誠にありがとうございました。会期中は、子どもたちの楽しむ力、友だちを作る力、歌声や笑い声、そして時には悲しみや悔しさといった様々なエネルギーが爆発して、濃い時間となりました。反面、人を頼る、迷惑をかけ合うということが苦手な子どもたちが、ますます増えているとも感じます。テーブルの反対側にある醤油を使いたいときに、気軽に「とってー」と言えず、立ち上がってとことこと歩き自分で取りに行く子も珍しくありません。
 それでも、この限られた期間の共同生活で、困ったときに誰かに助けてもらったり、助けてあげたり、意気投合したり、ケンカをしたり、という仲間との密な関わりを通して、少しでも「支え守り合う関係」の心地よさを実感してもらえたとすれば、それにまさる喜びはありません。子どもたちが、その本来の力をのびのびと発揮し、弱い部分は補い合いながら成長できる場を作ることが、私たち大人の役割だと、志を新たにしました。
 さて、私どもは活動の質をより向上させるために、アンケートを実施しています。例年、貴重なメッセージをたくさんいただき、励まされたり、耳が痛い思いをしながら具体的な改善につなげたりと、非常に大きな糧となっています。お忙しい中を、また特に経験の多い方は毎回のことで恐縮ですが、できるだけ多くの方の声を伺いたいと考えていますので、忌憚のないご意見・ご感想をお寄せくだされば幸いです。
 末筆ながら、私どもをご信頼のうえお子さんの命をお預けくださいましたことに、深く感謝いたします。今後も、誰もが生きやすい社会を作るために、尽力してまいりますので、ぜひご支援、ご指導ください。

2018年8月26日 アルプス子ども会代表 桜 井 翠