参加をお迷いの方から寄せられる疑問にお答えします
お迷いの方へのヒント 子どもたちに今、何が必要か

私たちがめざす「人と人とのつながり」とは
 本来、他人の意見を大切にするということは我慢することではなく、自分の意見も大切にされること。小さい子や弱い子を守ることはすなわち、自分も守られることです。私たちはそういった実感をもてる「人のつながり」をめざしています。
 年上の子や大人の指示に従わされるだけのキャンプや体験のみを目的とするツアーでは得にくい、
主体性や積極性を伴った生きる力の獲得を最重視するのです。

 Q 野外活動が子どもに必要な理由は何でしょう
 A 何もかもが予定通りに動く現代生活に比べて野外での生活は、予測外のできごとがあふれています。それは自然現象に限らず、対人関係においても同様です。キャンプ活動の中で困難に出合ったときに、みんながいたことで「どうにかなった」という克服体験をすることは、子どもが子どもらしく生きて行くために不可欠なことだと考えられます。
  一度行って楽しかったが夜はさびしいと拒まれたのですが……
 A 「去年参加して帰った直後は、友だちもできて楽しかったと喜んでいたのに、今年は『夜さびしかったから行かない』と子どもに言われ、どうすれば良いか」といった相談を受けます。無理強いは禁物ですが、少し背中を押してほしいときは大人にもあること。初参加時よりも必ず余裕があるはずです。「前よりは緊張しなかった」「初めての子にいろいろと教えてあげた」「不安だったけど、参加できた」といった経験を重ねてこそ得られる、“心の糧”を大切にしたいものです。
  中学生になってからでも意味があるのでしょうか
 A 自分のやりたいことが見えない、自信が持てないなど、多くの悩みや問題を抱えている中学生にこそ、小さくてもいいから自己実現できる機会を持ってほしいのです。何の利害関係も無い、いろいろな子たちとの共同活動の中で、他人の顔色ばかりうかがっている普段の生活とは違う、真の自分らしさを見つけることでしょう。
  参加費が少し高くありませんか
 A 同様の催し物の中では平均的な額ですが、近年、低価格のキャンプが増えているのは事実です。私たちは専門知識のある専従スタッフと事務局を置き、リーダーに年間を通した研修を行っており、さらに専用の野外活動施設をもつため、ある程度の経費が必要なことをご理解ください。
  低学年で体験すればもう良いのでは?
 A 高学年にもなると塾の合宿や習いごとの行事に忙しくてキャンプどころではない、また、低学年でさんざん経験させたから……といった声が届きます。しかし、今、地域の児童公園を覗けばブランコや滑り台に夢中になっている中学生の姿があります。多くの子どもたちは、外で大勢と関わりながらあそぶべき時期に、あそび足りていません

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アルプス子ども会